終末を待つだけの雑記

永久に青春を感じる中年がお届けします

何度目かのホワルバについて書いてみる

今日は雪の予報でしたが、どうも雨のまま終わりそうです。
こんにちわ僕です。

書こう書こうと思っていた、whiteAlbumについて書きたいのですが、またちゃんと書けない気がするので、その辺は『あぁー察し』とやってください。
でわやろう。

WhiteAlbum(通称ホワルバ)は、1998年にPC向けにLeafから発売された18禁ビジュアルノベルゲームで、この直前の作品としてToHeart
ジャンルとしては浮気モノ。
複数のメディアミックスがされていて、僕が一番好きなのはアニメ版なのだけれども、そもそもオリジナル版とアニメ版で大きく何もかもが違うので比較していいのかはわからない。
割と少ないながらもアニメを見てきた中でもかなり異質な主人公と話であり、好き嫌いも分かれる上にさっぱり視聴者をついてこさせなくしているギミックがたくさんある。

先にゲームのあらすじを伝えておくと、
・主人公藤井冬弥には高校時代から付き合っている現役アイドルの森川由綺がいる
・主人公と恋人はなかなか会う機会がなくすれ違う毎日を過ごしている
・由綺の先輩アイドル里奈やおさななじみのはるか、魅力的な先輩美咲や由綺のマネージャーの弥生さん、家庭教師先の女子高生マナなどが主人公と徐々に親密になる
・マルチエンドストーリーである
という感じの普通のゲームである。

しかし、この普通な感じをさっぱり普通でなくしてしまったそもそものWhiteAlbumはもともとの設定が1990年代というところで、2020年の現代とはずいぶんとかけ離れた現実の中で展開する。
さらにアニメ版ではきっちりと1986年の冬の設定であることから、ポケベルなどの可能性まで排除していて、おそらくデジタルネイティブの方からするとさっぱり想像もできないだろう。ゴリゴリの昭和だ。
話をややこしくするのはそれだけではなく、見た目的な例えばお店であったり、電車なんかの交通インフラについてはそこまで大きな乖離が現代とない。
炭焼きの少年は出てこない。多少古臭い感じはするけれども、テクノロジーとして受け取り感じていることは特に今と変わりがないという点も非常にファンタジーである。

PCゲーム(オリジナル)とアニメ版の大きな相違点は、アニメ版はマルチエンドではない。ということが挙げられる。
これは例えばkanonAirCLANNADなどのkey作品のアニメ化において、基本的にゲームにある程度忠実にマルチエンディングをほうふつとさせるつくりとは全く違い、ホワルバのアニメ版はリビルド的なオリジナルストーリーで、きっちりとすべてのヒロインを踏んでゆき結論に達するというシナリオとしては絶妙にすごいことをしている。
また、先に期待を裏切るようでよくないと思うけれども、この主人公は話を通してさっぱり成長しないし。カッコよくもならないし、何かを特別に解決することもない。ある意味では最初からかっこよかったのかもひれないが、本当に全編を通してほぼ変わらない。挫折を味わったり本当の意味でつらい思いをするのは周りの人間である。そういう意味でも非常に特別な物語だとおもう。(これに関してはいろいろあるだろう。

この作品がずっと好きなのは偏愛的な側面もあるのだろうけれども、とにかく浮気というものに面と向かって問を投げかけられるような気がするところだろう。
主人公は無茶苦茶モテるわけではないけれども、時間という限られたリソースを自分でコントロールすることなく女の子に効率良く割いてゆく。
話を聞くことと話をさせないことを無意識化でコントロールして、さらに都合の悪いことはヒロインたちが自分ごとになるように上手に押し付けていく。

何度も発信しているが、ここまでくずである主人公を僕はほかの物語でも見たことがない。
スクールデイズなんかはもっとちゃんとはっきりくず感を出しているが、全くその比ではなく主人公がどうしようもないくずである。
ヨスガノソラとかは、画面の半分ぐらいが真っ黒になるようなほぼエロアニメなのだけれども、ヨスガはやはり分岐点がきっちりとしていて、ただのエッチアニメでしかないというのもホワルバのアニメ版を際立たせている。
どこまで行ってもホワルバのアニメ版を超えるくずを主人公としてたてることは困難だという風に考えているし、多分不可能だと思う。
そのうちきっちり内容に踏み込んでレビューをしようと考えている。
すごくゆっくり進む物語も、時代背景や時間軸を考えるとこんなものだろう、と思う。

同時期のアニメとして『まりあ†ほりっく』や『RIDE BACK』、2期では『とある科学の超電磁砲』や『生徒会の一存』『夏のあらし!』などがあり特段ゆっくりとしたアニメばかりというわけではない。
ホワルバの1期のOP、深愛水樹奈々さんの楽曲の中でもかなり上位に来るヒット曲だろうし紅白でも歌われたのだけれども、アニソンだったというイメージはないのではないだろうか。

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正直にいってこんなにも面倒な作品を作るのはすごいなと思う。いろいろねじ曲がっている。
けれども何度も見て思うのは、『まぁ、こういう大学生はいる』と思うところなんだと思う。

そう、大学生というものをモチーフにきっちりと作りこまれた作品もああまりないので、そこも気になっている。現代でも当時でも、基本的には舞台は制服かファンタジー。前作のToHeartも高校が舞台だった気がする。マルチというキャラクターが多くのオタクの心をぶっ壊したという事実はあるだろうが。。。

文章が書けなくて悩んでいたので一旦ここまでにして都合が悪かったら記事ごと消そうかなと思っている。

割とモテるしみんなのことが好き、でも恋人には誠実でありたい、だけど誘惑にはのってみたい。みたいな諸君は一度ホワルバを見て、なるほど―こんな感じかー、というのを確認してもらえればいいのではないかな?と思ったりした。

こんなにも魅力的なのに、絶対見て!とは絶対思えないのが不思議だ。。。

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