終末を待つだけの雑記

永久に青春を感じる中年がお届けします

縁日

5月にあまり雨のイメージはないのだけれども、週末も雨
こんにちわ僕です

昨日一昨日と珍しく何もない週末でした
土曜日には朝から上野の喫茶店に行き昼寝をしたり、雨の音を聞きながら電話をしたり
日曜は上野公園の方に招待状をもらった展示を見に行って下谷神社のお祭りを冷やかしました
少し早い夏を満喫したような気がして少しお得です

屋台で買い食いの楽しみみたいなものをちょっと忘れていること、人混みが苦手なこと、悪天候というたくさんの理由をつけてありきたりな居酒屋に入りました
どうでもいい話の中で『ぷらとろさんが本当に一本だけをおすすめするならなんの映画ですか?』と問われました
『劇場アニメ版のねらわれた学園かもしれない』と答えました

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でもおすすめという意味ではもっと違うものがあったような気がします

洋画が好きだということだったので、グレート・ギャッツビー(ディカプリオ版)やプラダを着た悪魔など詳しくない自分でも見たことのあるものを示すのが良かったような気がしています


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単純にあまり視聴していないことにより理解が浅いという意味で、アニメ映画にシフトしてしまうようです

1本だけおすすめであげるべき作品ではないな、と思いました
エントリを書けば書くほどに見るべき箇所を見つけられない映画だという理解になっており、悩んでいます

ねらわれた学園の話を多分どこかのエントリでもしているのですが、この映画は2012年に公開され、自分の中ではかなりハマったのですが、劇場数も少なく、時間も100分ほどと印象としてはコンパクトな作品なのではないでしょうか
全体的に要素と要素を詰めに詰めた作品であり、正直同時期に公開されていた映画と比べると難解であり見る人を選ぶことも間違いないです
そして最近よく使われるジェネリック新海誠ということばがない時代に作風や傾向をチャレンジした作品だと考えています
後半の一番難解なパートが最も美しく描かれていることでどこか90年代の懐かしさを感じさせます
ジュブナイルにSF、そして思想を含めた仕掛けは100分で理解させることは脚本の段階で諦められていた気すらします
また新海誠的な映像表現を行いたいということによって演出の制約が生まれそれ以外にも様々な要因があって作品としての評価は低いのだと考えられます
ヤフーやFilmarksの評価も結構妥当だと考えています
ただ僕はこの映画の映像の美しさが素人感があって好きだし、こなれた脚本家だからこそのテクニカルなシナリオやカットの取り回しが好きです

低評価税をフォローするようでいい気はしないですが、多分最初に見たアニメ映画がこれだったら二度とアニメ映画見に行かないだろうな、とは思います
理解するために必要な要素が多すぎて一般のアニメ視聴者ではおそらく無理がある
時期もまどマギの劇場版と同じ年ということでそこそこ難しいまどマギですら難しいので、これは無理だとおもいます
マニア向け作品という感じがやはりしますが、刺さっちゃったので仕方ないですね
解説はしませんが、身を投げ出して、美しい作品だなと思う見方は間違いではないと思います

新海誠の作品の時系列でも4年後に『君の名は。』なので、かなり早い段階でのジェネリック新海誠をやっていたのだなという印象もあります
(翌年に『言の葉の庭』という非常にスケールの小さい美しい作品が発表されています)


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僕は上京したばかりの頃に『ほしのこえ』を見て一人で映像を作ることは可能だ、ということを強く意識しました
ただ当時のPCは現代のものとはかけ離れすぎていた事やなんのノウハウも誰もが手探りだっっったので楽しかったですね
アニメは結局書いてスキャンするしかないのだということを知ったときに結構絶望したことを覚えています

美しいストーリーと映像や時間の表現ということで言えば何度もここで上げていますが『さよならの朝に約束の花をかざろう』という作品があります
2018年のアニメーションですが、一つの到達点だなというふうに見た当時は思いました、そしてその感想は今でも余韻としては変わっていません
これについてはどこかで触れているようなきがするのでティザーだけを貼っておきます


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以前に言及したような気がしますが『the1stスラムダンク』は新しいアニメーションを発明しましたね
その少し前に『すずめの戸締まり』をみて、新海誠がようやく自分を中年男性であるということを意識したのだ、青春を諦めたのだ、という意識を感じるとともに一旦の節目を迎えた気持ち担った直後での衝撃だったので、圧倒的でしたね
スラムダンクは、ピンポンから止まってしまった一つのアニメーションとしてのスポーツの描き方を確立させたのではないかと思えるほどに本当にシンプルで贅沢な時間を感じる作品でした


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最近のスポーツアニメは丁寧に作られているものが多い印象です
しかしよく考えると昔から名作っぽいスポーツアニメはどれも熱を入れて作られていたと思うので、原作・制作それらすべての情熱が伝わってくるのかも知れません

とは言え最近はあまり見なくなってしまったのでしっかり見る時間を作りたいなという気持ちがあります

 

これから2023年の夏が来ますね