終末を待つだけの雑記

永久に青春を感じる中年がお届けします

夏を取り戻している

見上げると青い空、高くそびえる入道雲、東京で見える空は結構小さい
こんにちわ僕です

夏休みが始まったキッズたちもそろそろ夏休みの折り返し地点に来ているのではないだろうか
7/21の早朝に目覚めた僕は近所のラジオ体操に参加した
実に四半世紀以上ぶりのラジオ体操はその後3日にわたり筋肉痛を与えた
忙しない夏休みのはじまりを予感する出来事だったのだ

近所の廃校がなくなるからというニュースで一般開放日に行ってみた
翌週には混み合う新宿を散策して、何度か夜に飲みに行った
友人宅から隅田川の花火大会をみて、少しカードゲームに興じた
先週は伊豆でグランピングをして、何ならテントで寝るということが初めてだった
山登りと潮風、強い日差しで今にも倒れそうだった、お兄ちゃんだから頑張れた
映画を見て、やはり新宿の喧騒をつまみにビールを飲んだ

ここ数年の夏を取り戻したようだ
たくさんの知らない人と話す機会があって、いいなって思える人と長い時間を使えて、平日は割と無茶なスケジュールの中で思考をパチパチ切り替えながら仕事をして
新宿紀伊国屋の地下街、新宿駅からの地下通路がなぜか塞がれていることとテナントが消えていたことに驚いた
本屋は良いよねって思っている
夏の100冊とか、気が向くままに手に取れる生活がまたあるのかもしれないと思ったりする
じっくりとかがやをみて、鉱物をみたりした

パスポートセンターで3時間半ほど申請に時間を要したのだけれども、まだ取りに行けていない
今日や明日はパスポートセンターがお休み、日曜日は現場仕事、受け取るのは少しお預けである
どこかに行くかっていう予定はないんだけど、すぐに行けるよ!ってしておきたい
せっかく身軽になったのだし、何でも手を挙げられるようになるといい
そして無理のない範囲でふらりと消えてみたい

キャンプに行く前に寝袋が必要だという事がわかってキャンパーである弟におすすめはないか聞いた
僕『寝袋が必要らしいのだけど、夏におすすめのものとかある?』
弟『夏はなんでもええと思うで、コールマンの安いやつとか』
僕『ありがとう!探してみるよ!』
弟『キャンプ行くん?』
僕『いや、なんかそういう訳では無い・・・のか?よくわかってなくて』
キャンプ行くって言えよなって後で思った

キャンプで火を失わないように薪をくべる人間をやっていると、幼稚園の頃の送迎バスのことを思い出した
当時は道端で焚き火をしていても何も言われないぐらいの時代であった
まだ昭和だった(多分昭和62年とか)
家の表が国道でそのあたりは踏切があって、僕の家は踏切と川に挟まれた微妙に不便な住所だったのだと思う
そのあたりには雑貨屋さんや肉屋さんや化粧品やさんや洗濯屋さんや大きな犬のいる散髪屋も会って、行ったことはないけれども銭湯もあった、ちょっとした商店が並ぶ通りだった

僕の記憶違いでなければたまにオート三輪(トラック)も見かけた
線路は亡くなった祖母の証言では汽車が走っていて、すすまみれになるから汽笛が聞こえたら洗濯物を慌てて取り込まねばならなかったらしい
ざっくりとした時代だったのだ

バスを待つ場所がちょうど魚屋さんの前だった
魚屋さんは市場から買ってきた魚が入っていた木箱を割って薪にして、空いた灯油缶を簡易的なストーブにして寒い日に道端で火を焚いてくれた
寒い日に母と弟と魚屋さんのストーブに当たりながらバスを待っていたことを薄っすらと記憶している
何かは話していたはずだけれども、顔も声も何もかもが靄がかかったようで思い出せない

キャンプで薪をくべた翌日、帰宅後にシャワーを浴びると全身からすすの匂いがした
そういえば魚屋のおじさんの手もすすの匂いがしたような気がする
これはあとから自分で埋めた記憶なのかもしれない

夏は好きじゃないけど、夏の空は表情が派手だって思うから結構すきだなって思ってる