終末を待つだけの雑記

永久に青春を感じる中年がお届けします

スーツを買い、バイクにまたがり、そして少しだけ仕事をした

九時半ぐらいに起床をして、やらなければならないことを午前中に何とか助力をしていただいて終わらせた。

お腹がすいていたので、もしくはすいていなかったのかもしれないけれども、きちんとした食事をとらないといけないな、と思って、近所のカモメ食堂に行ってみた。生姜焼きとチキンカツのランチが680円。キミに決めた!と思いながら注文をする。カモメ食堂の歴史は知らないが、内装外装を見る限りそんなにふるく歴史ある定食屋ではなさそうだが、厨房に立つ初老近くに見えるオジ様は雰囲気たっぷりで、店に少しまだうまくなじめていないように見える。以前に来た時に接客をしてくれたおばさんはきっとおじさんの奥さんなのだろう。なんとなくそういう風に見えた。今日はそのおばさんとは別にもう少し若いおばさんもいて3人で店を切り盛りしていた。それだけ。

食べて出ると、まだお日様が気持ちよく天高く昇っていたのでとりあえず駅まで行ってみることにした。

バクマンの16巻を買って、家に帰ろうと思ったが、何となくもったいなくてミスタードーナッツでコーヒーだけを頼んで、カウンターに腰かけると、買った漫画を一気に読んだ。面白かった。ついでにカバンに放り込んであった、青春ラリアット(3)も、途中から一気に読んでしまって、積読が一冊消化できた。

ミスドを出てもまだ日が高かったので近くのダイエーのノジマに寄り、ケータイコーナーでドコモのガラケーをぬぼーっと見ていたのだけれども、其れにも飽きて帰ろうと思った時に、スーツを売っているコーナーが見えたので、何となく立ち寄って、そのまま購入した。

秋冬用が1着、春夏用が1着。買う時に買わないと一生こういうモノは買わないからなーと思って、以前スーツを買った時の事を思い出すと、もう何人も前に付き合った恋人との思い出がうすらぼんやりと浮かんできた。安物のスーツだけれども、幾多の打合せを一緒に過ごしたものでもあったので、捨てることはないだろうが、もう一人戦友が増えるんだぞ、と、裾直しをお願いし、カードを切った。26000円ちょっと。安い。靴も買いたかったが、これ以上はもう面倒くさすぎると思って撤退した。

 

家に帰ると、なんとく夜ごはんの募集がでていたのでホイホイまた夜の街に出向いた。

パスタを食べて、いろんな話を聞き、僕からは薄ーい下らない話ばかりをして時間を過ごした。途中で自分でもくだらなさ過ぎる話だな、と思って申し訳なくなったが、もはや引き返せない位置に僕はいた。

パスタを食べコーヒーを飲んで店を出るころには21時を回っていて、彼とはそこで別れた。

 

明日が始まるんだな、とぼんやりと朧月夜を見ながら思い耽ると、風呂に湯をためるべきだなと思った。僕は今日いっぱいを使ってもっと思考を整理するべきなんだと思った。やるべきことは山のようにあるのだけれども、うまくこなせない自分についてもっと叱責すべきだし、奮い立たせなければならないとも思った。ダンスを踊るんだよ、ステップを踏むんだ。と、村上春樹ならきっと書いていただろう。

でも僕はダンスももちろんステップもわからない。

 

ものすごく日常だった。