終末を待つだけの雑記

永久に青春を感じる中年がお届けします

VTuberの今後をボカロと照らし合わせて考えてみる

夏の終わり、喫茶店にてぼんやりとティータイムを過ごしました。贅沢な時間ですね。
こんにちわ僕です。

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バーチャルYouTuberというものをちゃんと自分で捉えたのが2017年の暮のことでした。
それからなんだかんだという事があり、現在に至るまでにいくつかのプロジェクトに関わらせていただきました。
もともとVRの方のお仕事を2016年辺りからさせていただいていたこと、一人喋りの生放送を続けていたことで当時では他の方よりもスタートの解像度は高かったと思います。
2018年の春先にいちからさん(現:AnyColor)のプロジェクトで世に知れることになったわけですが、現在2022年において関連企業が上場したり、牽引役だったキズナアイさんが活動休止したりなどトピックスはありました。

今回の本題からはそれますが、僕が2017年に面白そうだと思ったきっかけとしては”みゅみゅ教授”の存在が大きいです。
彼は過疎配信生主でありました。モチベーションとして『過疎を抜けたい』というのがあったというのを聞いた気がします。
正直僕もほとんどの放送が過疎だったので気持は良くわかります。
そのうえで、様々な方法で自身をトラッキングしてアバターで生配信に挑むということをチャレンジされていました。
当時としては相当難易度の高いことをされていて、強く感銘を受けました。
このシステムを模倣しようと思って2018年の年初に自分でも見よう見まねでシステムを組んだのが自分の始まりです。
一番の面白さは、絵面の面白さでHMD越しの空間でのコメント取得などはとてつもなく楽しかったです。
これは視聴者さんには伝わらないのですが。

話を戻して、2022年になっていわゆるVTuberがどうなっているのかを考えたいなと思っています。
そのために直近にあったオタ文化の代表の一つ、ボカロとの対比をしたいと思います。

 

1年目


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【ボカロ - 2007年】
ボーカロイドは2000年代前半からありましたが、初音ミク以降とさせてください。
カバー楽曲から始まり、すべての始まりとも言えるオリジナル楽曲『メルト/ryo』が発表されました。
要因は色々ありますが、ニコニコユーザーに受け入れられたのがこの時期という気がします。
VTuber - 2017年】
キズナアイさんは2016年開始だと思いますが、他企業の参入などを考慮して2017年を始まりとさせてください。
キズナアイさんがYouTube上で活動を開始されて1年ほど、シロさんやミライアカリさん、完全個人のねこますさんなどが彗星のごとく登場したのが2017年と記憶しています。
偽りなく『技術力の無駄遣い』だったと感じています。
今でこそ無限のドキュメントがありますが、当時何かをすることについてドンピシャの文章はなくかなり誰もが苦戦したという感じがします。

2年目~


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【ボカロ - 2008年-2010年】
楽曲がカラオケに入り始めたり、歌ってみたの人が2ちゃんのスレッドから移動してきたりなどがあり、大変に盛り上がりました。
まだこの頃はニコニコにクリエイター奨励プログラムはありませんでした。
VTuber - 2018年】
にじさんじにじさんじアプリのプロモーションを兼ねたにじさんじがVライバー(当時はそんな言葉はない)として1期生をデビューさせました。
様々な要因があり爆発的にヒットし、次々に会社が参入していった記憶があります。

 

3年目~

VTuber - 2019年-2021年】
スキャンダルのない夢のようなコンテンツだ!と言われていましたが、さまざまな課題なども見え始めました。
これにより投資案件としては引き上げたりし始める流れは常にありましたが、まだまだぶっこむぞ!始めるぞ!というタームと考えています。
技術的側面からも、小さなアップデートはあるにせよトピックスになるほど大きなことはなかったと思います。
どちらかというとコンテンツが属人化され、技術そのものは後回しにされてしまった感じがあります。
FacebookはMetaになりましたが。

 

5/6年目~


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【ボカロ - 2011年】
カゲプロ(カゲロウデイズなどの一連の楽曲)の大ヒットにて、物語+楽曲という現代だとyoasobiなどにつながるような発明がありました。
これにより初音ミクが楽器ではなく、語り部としての機能があるということを見つけたのです。
2013/2014年あたりにかけて、それ以降で絶頂期・衰退期という感じではないでしょうか。
VTuber - 2022年】
まず今年を考えると、技術云々よりも語り手によるコンテンツの扱い方がずいぶんと変化したなという印象があります。
現実と画面の向こう側で行われていることに差異がなくなってきている印象があります。
周防サンゴが志摩スペイン村に言及したり、天開司が雀卓を買いに行ったり。おめシスが実写になったり。
でもまだカゲプロほどのインパクトを受けていないような気持ちがあります。
今動いているものからそういう衝動があるのか、すでに衝動は受けているがまだ理解していないだけなのか、それとも無いのか。

手っ取り早くボカロとの対比をしてみましたが、もちろんそのまま比べられるものではないです。
しかしタイムラインがにているのだなと言う錯覚をしました。
個人的には次の仕掛けをちゃんと見つけたいなという希望があります。
10年先もキラキラと輝いているプレイヤーがいてほしいなという希望です。

VTuberをやっても儲かんないね、というのはボカロ作っても対して認知されないなっていうのとにていると思っていて、それはバンドやってもモテないねっていうのも近いように感じています。
なのでじゃぁVwoやめようと云うのも少し頭をひねるところがあります。
まだ工夫できるポイント色々あるんじゃないかなという気持ちがあるので、2匹目のドジョウはいないと言わず、2度あることは3度あるというマインドで楽しいことを見つけていければなと思っています。
2025年、自分たちはどんなコンテンツを見て笑っているのでしょうね?

私、気になります。