終末を待つだけの雑記

永久に青春を感じる中年がお届けします

無題

朝ですね。これから日が昇ってきてちゃんと朝になります。
世の中はよく出来ていて、嫌とか嫌でないとかとは関係なく、朝を迎え、夜になります。地球に生きている限り。

2006年あたりに祖母がなくなりました。このへんもしかすると2007年だったのかもしれないですが。とにかくそのぐらい。
記憶とは曖昧になるものですね。あれ?もしかするともう少し前かもしれない。
その後ぐらいから、仕事をはじめて、なんか気がつけば、あっちやこっちや行ったりしながらだけど、社会人を10年ぐらいやらせていただいていて、本当にありがとうございますという感じなんですけれども。
2007年だか2008年だかあたりから3-4年付き合った人がいる。
何でもこんなことを思い出したかというと、amazonの購入履歴は最初まで遡れる、ということを聞いたからだ。
早速最初に何を買ったのかを探してみたら、ピーター・フランクルの中学生でも分かる大学生にも解けない数学問題集の1巻2巻だった。
この本は結局殆ど開かずに本棚にそっとしまわれていたのだけれども。

 

 

僕がなんでこんな話を始めたかということは昔を思い出して懐かしんでいるからに違いない。
その当時付き合っていた恋人は、決して色んな意味で大丈夫な人ではなかった。
僕は彼女が好きだったし、彼女は僕のやることをたいてい許容してくれた。
見た目もすごく好みだったし、本当に僕で良いのだろうかとずっと思うような本当にいい子だった。
ただ、人見知りすぎて、なのか、それとも僕が他の人と過ごすことが嫌だったのか、ただのヤキモチだったのかはわからないけれども、僕は人を家に招くととたんに嫌がった。
結局そのことがずっとひびいいていて、別れたように僕は思っている。

そんな話をしたいのではなくて、彼女といるととても楽だった。
家賃は僕が払っていたが、どうしても対等でいたい彼女は、家賃以外の家賃相当のものをすべて買ってくれていて(光熱費とか)、多分ためてくれていたんだと思うけれども、事あるごとに僕にプレゼントをくれた。
今座ってるアーロンチェアは当時のものだ。
彼女は料理がそんなに得意ではなかったのでほとんど僕の作るものか、外食をした。
外食も、僕の趣味のところ以外は彼女が持ってくれた。
確かに僕の年収は当時300万円後半だったし、彼女もそれに近いものだったから、まぁ、助け合っていきましょうという精神だったのだと思う。
お金のかかる趣味は持っていなかったし、今のように預金もなかった。
外では遊ぶけれども、という感じだったなと思う。

彼女に対して許せなかったことの一つ一つは、今でも許せな居けれども、それでもそれはやっぱり瑣末なことで、大局的に見れば、僕の交友関係が狭まること以外のデメリットは殆どなかった。僕が多めになるべきだったんだなと思う。
僕は転職をしたり、定職につかずフラフラしたりしているタイミングで、いろんなことが彼女のキャパオーバーになり彼女としてはそのへんがトリガーになって二人で別れることを選んだんだと思う。
狛江の1LDKから、向ヶ丘遊園の3DKに引っ越してから、最初は一緒に寝ていたが、気がついたら別々の部屋で寝ていた。
それでも、いろんなお酒が毎週届くので、僕は浴びるほど酒を飲んだ。
それらは全て彼女が買っていたものだったのだけれども。

随分後で知ったことだったのだけれども、生活が楽ということと、一緒に居て楽というのはほぼ同意義なのだなと思った。
だって一緒に生活しているのだから。

2011年に父が死んで、その時僕は会社を立てたばかりだった。
彼女とは同居はしているけれども疎遠で、父の死を電話で伝えた。
僕が泣いていることを悟ってくれて『そっちに行こうか?』と言ってくれた。
けれども僕は、さすがに微妙な関係の彼女を巻き込む訳にはいかないと思った。ここで巻き込んでしまえばなし崩し的に僕の人生に付き合わせることになると思ったからだった。
僕は、その時のことを後悔はしていないのだけれども、もしもあの時どうしても来てほしいと言ってしまったら今どうなっていたのだろうかと考えることがある。

僕にはそんなチャンスは巡ってこないかもしれない。
でも、未だ生きてる。
去年祖父がなくなり、だいたい5年おきに人がなくなる。
次は自分かもしれないし、母方の祖母かもしれない。そんなことわからない。

彼女に婚約指輪をあげたことがある。1カラットのダイヤモンドが付いた、ピンクゴールドの指輪だ。
結構高かったような記憶があるが、詳細な値段は忘れた。
でも、その石は祖母の形見だった。まぁ、だからといって、当時は彼女にプレゼントすることぐらいしか、当時は考えつかなかったのだけれども。
その石が今どこにあるのかは僕は知らない。

なんとなく、書き留めておきたかった。
憂鬱な今日が始まるなぁ…。明るくなってきたし。