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世界の果てで終末を待つだけの雑記

患った中二病は30代になっても僕を蝕む

【プロット-6】 ノイズ・プロローグ・トランザクション

むいかめ?

 

砂嵐は何を意図していたのだろうか。電波の切れ目に入るノイズは砂嵐になって僕たちを混乱させた。今はじっとデジタル放送の放送の切れ目にある真っ暗な画面の前に座っている。ブラウン管というものがどういった仕組みなのかわかっていないからなのか、電波のことを知らないからなのか、はたまたどちらでもないのか、僕には未だ理解することができないでいる。彼女はそんな砂嵐が好きだった。テレビ番組が終わってしまった深夜の時間帯に彼女は砂嵐を子守唄代わりにして眠っていた。眠っていない時もブラウン管は彼女の前では砂嵐で、『つまりこれは波に乗っていることの象徴的なことなの』といった。彼女は19で死んでしまったけれども、僕はその言葉の意味はいまでもどこかで探している。