終末を待つだけの雑記

永久に青春を感じる中年がお届けします

気持ちのいいことをしたい

会場を飲み込む拍手と、吐息の嵐。練習は裏切らない。その練習はきつくて、舞台に上がるのは怖い。ライトで暑くなったステージに上がるのは、その一歩を踏み出すことに勇気がいる。でもやめられるわけなんてないんだって。すごくすごくそのあと楽しいことが待ってるって、一瞬で終わってしまうその快感を求めようと始めてるのに、舞台袖からの一歩はいつになっても踏み出すことが難しい。やめられないのは、一度脳内で生まれてしまった気持ち良さをもっともっとって、もっと欲しいって、思って臨んで願ってしまうから。


生きてるのか死んでるのかわからない毎日を送っている。サムライチャンプルーをみると元気になるのはわかるのだけれども、彼らだってギリギリのところで生きているから。ムゲンはこういった『地獄に落ちようがかまやしねぇ、どうせ生きてたって地獄みてぇなもんだ。だがな、てめぇらに殺されんのは気にくわねぇ。俺は自分の力だけで生きてきたんだ。死ぬときだって自分で地獄へ行かしてもらうぜ』こんなに強く自分を持ちながら、現世が地獄だって知りながら毎日を酒と県で生きてる。たまに野球とかする。たまに泣いたりもする。汗をかいて、生きていることを実感する。剣を振り下ろすたびに血が飛び散る。覚悟なんてもうずっと前にできてる。彼らの生きているステージは僕よりももっと高いところだというような気がする。


スレインは、愛するがあまり歪曲していく現実に何とか身を沿わせようとしている。そんなスレインを見ていると他人に感じられない。スレイン・トロイヤード、アルドノア・ゼロの二人の主人公のうちの一人。愛を言葉にできない以上、その叶わぬ思いは忠誠を尽くすしかないんだって思わされる。最近自分にもいろんな感情が芽生えるようになってきて、寂しいとか悲しいとか、悔しいとか、もうやってられないとか思うようになっているときに。本当に悔しくて悲しい時って、これ以上は自分の力ではどうしようもないんだなって思う。渋谷に住んで、週末は人が来るようになって、月曜日は家に帰ると打ち合わせで、水曜日は放送をして、そういう毎日を過ごしていくことは楽しい。毎日があることは当たり前じゃないから、全部のことに感謝する。泣くことはまだないけれど、笑ったり心の底から安心したり、不安で押しつぶされそうになったりすることは、病気じゃなくて本当の自分なんだって、最近本当に思うようになった。

 

どうして、今までこんな気持ちになることができなかったんだろう。

 

ここから先のことはまだ自分にはわからない。最強のシティボーイ、id:Verone が家に来て楽しそうにいろんな下衆い話をして行ったのだけれども、僕は直系の長男だから、何も僕は持ってないのに、長男ってだけでお墓とか家とか、固定資産税とかマジでやばいから、恋人の人にはいろんなことが終わってから結婚とかの方がいいのかな、今はいないけどさ、って言ったらその場にいた女の子が『そんなの関係ないよ、全然気にしない、そういうのも全部大変なのも含めて好きになっていくんだよ、気にしすぎだし』と一喝されてしまった。そんな風に言われると女の人って本当に強いんだなって再発見した。

 

『もう一歩、友達に近づいてみたら?』って、昨日の夜いわれ方ら、まだ自分がクヨクヨしてることを久しぶりに打ち明けみた。『恋人なんてきっとあっさりびっくりするほどいつかできるし、今くよくよしている人のことなんて忘れるし、何も心配いらない』って言ってくれた。すごく力強いなって思って、自分のダメダメなところがダメダメなままだけれども、ダメダメでも全然いいんだな。もっと自分が自分を許してゆるく生きていくことをして行けばいいのかなって思った。すごいありがとう。

 

 

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